町長あいさつ

「香春岳は異様な山である。決して高い山ではないが、その与える印象が異様なのだ。」
これは、五木寛之氏の小説「青春の門」の冒頭を飾る言葉です。筑豊のシンボル・香春岳は、田川盆地の北方に三つの山塊が忽然と屹立する強烈な存在感を持つ山です。
この麓に広がる香る春と書いて”かわら”と読む我が町は、万葉と史跡のふる里でもあります。
今から千参百年前、香春岳から産出する銅を採掘、鋳造する高度な技術家集団が大陸より渡来して居住する半島文化の先進地でした。また、遠く奈良大佛の建立や当時の皇朝十二銭。宇佐神宮の御神鏡等銅材として使用されたと伝えられています。
香春岳には「新羅国神」を祀る香春神社は、九州最初の官社に認定されています。つまり豊前国香春は、新羅国との頻繁な往来で大陸文化を大和王朝に送り続けて来た永い歴史ある町です。
「香春町史」を監修した文学博士中野幡能先生は、「香春は日本のシルクロードの敦煌に当たる要地」と位置付けています。
殊に統一新羅の首都慶州は長安の都と直結し、高い大陸文化の供給基地になったので遣新羅使などは香春で予備知識を学び首都慶州と日本の間を往来したと述べています。
私は町づくりの目標を「香春町の価値を高め、誇りと愛着を抱き誰もが安全・安心して暮らせる町を目指す」としています。
そのため次の三つの重点施策の実現に向けて取り組みます。
1.教育の町「香春」づくりを推進します。
2.道の駅「香春」を中核とした地場産業の振興と特産品づくりを推進します。
3.住民参画・協働による地域ぐるみの町づくりを推進します。
香春町は歴史的・地理的条件からも将来大きく発展する可能性を秘めた町です。
今後とも町政推進のために全力を傾注して頑張る所存であります。
皆様のご理解、ご支援をお願い申し上げ、挨拶といたします
平成22年10月
香春町 町長 加治 忠一





















